終わる夏休み、終わらない飲精

夏休みが終わってしまった。
まだ暑いのに。もっと休みたいのに。
そもそも夏休みが二週間強って一体全体どういうことなんだ。寝てたら一瞬で終わった。若者を馬鹿にしてるのか。
冬休みも春休みも同じくらい短いようなのでもう何もかもだめだ。せめて春休みは一ヶ月くれよ。何のために高校卒業してまで進学してると思ってるんだ。遊ばせてくれ。若さに任せた馬鹿なことをする時間をくれ。持て余させてくれよ。お願いだから。
夏休み終わってから聞くスチャダラバーのサマージャム′95やキセルのナツヤスミ、かせきさいだあのじゃっ夏なんで、はっぴいえんどの夏なんですは何の意味も持たない。夏終わったとか書いたけどそんなの知らない。終わってない。まだ終わらないでよ。もう少し、もう少しだけ、ああ。
精子を飲んでもらうことが割と異常性癖っぽい扱いを受けてて衝撃を受けた。
飲んでもらうと嬉しいし「っはぁ…飲んじゃった」なんて言われたら口元に精子が付いてようがお構いなしにキスしてしまうけどそんなに特別なことだとは思ってなかった。
今度から精子を飲んでもらったらもっと特別な気持ちを持つようにしたい。
この娘は僕の精子を飲んだんだ。
この娘は僕の精子を飲んだんだ。
この娘は僕の精子を飲んだんだ。
はにかみながら、瞳をわずかに潤ませながら「飲んじゃった」と言うその子の頭をたくさん撫でてあげたい。
夏休みよ、終わらないで。